TikTokは入居者募集に使える! 広告費0円で 月間反響60件以上、動画再生数100万回以上New

コロナ禍で、スマートフォンで部屋探しをする人が増えている。そのなかで、いま絶大な影響力を持つのがTikTok(ティックトック)と呼ばれる映像プラットフォームである。

LAKIA不動産大阪梅田店 店長の緒方翔一さんに話を聞くと、TikTokで部屋紹介などの動画をアップしたところ、100万回以上再生され、月60件以上の問い合わせにつながっているという。入居者募集につながるTikTok活用術を紹介する。

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女性社員が物件案内をするTikTokの動画が人気! LAKIA不動産大阪梅田店のインスタグラムのアカウントから見ることができる。

TikTokとは、15秒~1分程度の短い、音楽付き動画を作成して投稿できる動画プラットフォームのこと。

写真や動画専用のSNS「インスタグラム」からもTikTokの動画を見ることができ、スマートフォンでアプリをダウンロードすることで、動画の編集や投稿が簡単にできる。

TikTokならではの魅力は、動画聞き放題サービスと連携していることで、流行りの楽曲を動画につけることができることだ。人気の動画には、流行りの音楽が付いていることが多い。

LAKIA不動産では、昨年7月から、梅田店では昨年11月からTikTokを始めた。きっかけは社員が個人のアカウントで、面白半分で動画をアップしたことだ。

「動画を見た人から物件に関する問い合わせが入り、集客に効果的なのではないかと思ったのが始まりです。物件案内などの動画を投稿し、8投稿目までは反応がにぶく、9投稿目で初めて爆発的に閲覧数が増える『バズる』体験をしました。以降、閲覧数が急増しました」

9投稿目で内容を大きく変えたわけではない。ある程度、継続することも大切で、紹介した部屋が良かったのかもしれないし、動画につけていたBGMがよかったのかもしれないと緒方氏は振り返る。

投稿している部屋案内の動画は、テレビの情報番組などでタレントがお部屋訪問をするコーナーのようである。

実際に店舗で働く女性社員が「ゆいぴょん」などのニックネームで、部屋を案内する動画では、女性目線で、どんな部屋の間取りや設備があるのか、分かりやすく、今どきの言葉で解説しており、親近感を覚える。部屋を探すなら「この人に、この会社にお願いしてみようか」という気になるのも納得である。

広告費0円、物件をスマホで撮影して、
帰り道にスマホで編集して動画を投稿!

驚くべきことに、動画を撮影・編集・投稿するのに、外部の映像制作会社などに依頼せず、社員自らスマホで行うため、広告費は0円である。

「スマホ1台あれば撮影、編集、投稿まで、1日もかからずできます。社員2名で物件を撮影しにいき、慣れている社員の場合、帰りの車の中で編集して投稿することもあります。しいていえば、最新のiphone12を使っているので、カメラ機能が優秀です」

「TikTokを見る人は、ちらっと見て、すぐに別の画像を見てしまうので、人気の曲を動画につけて長く見てもらえるようにすることがポイントです。物件は、よくある1Kよりも、デザイナーズ物件や、築年数と見た目のギャップがあるリノベ物件などのほうが、見栄えがして、魅力的な動画に仕上がりますね」

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再生回数を上げるためには、動画が最後まで見られているか、シェアされた件数などで動画が評価され、評価の高い動画は、上位に掲載されるようだ。

成約数の3分の1をしめる問い合わせ数に。
連絡手段は、メールよりも、今やLINE!

「動画の再生回数が100万回を超えてくると、月に60件どころか、連日のように問い合わせが入ります。動画で紹介した部屋の入居が決まっても、『この動画のような部屋がいい』と問い合わせが入ることも」

TikTokのアカウントには、LAKIA不動産のLINEのアドレスを掲載しており、物件や会社に興味を持った人からLINEから問い合わせが入ることが多い。

問い合わせの数は、月60件は軽く超える。来店につながるのは約半数の30件ほど。毎月の成約数の3分の1を占める割合になっている。

「TikTokからの問い合わせは若い人が多く、全国どこからでも閲覧できるため、地方からの問い合わせも多いですね。一般的なポータルサイトからの問い合わせでは、入居希望者が他の不動産会社にも連絡しているケースが多く、メールの返信がないこともありますが、TikTokからの問い合わせで、返信がないということはほぼありません」

メールの場合、入居希望者は自宅のパソコンを通して連絡しているケースが多く、自宅に帰ってパソコンを開いてからでないと返信できないため、連絡が途絶えてしまう場合もある。

LINEの場合、スマホで連絡を取り合うことができ、既読になったことも分かるため、より入居希望者と密に連絡が取れるようだ。

投稿する物件は、撮影する前に、物件オーナーに確認するが、最近ではオーナーから管理会社経由で、「うちの物件もTikTokに載せて」といわれることが増えてきた。

ポータルサイトに物件を掲載してもレスポンスがないこともあるが、TikTokの場合、動画を上げてすぐ問い合わせが入るため、手ごたえを感じている。

「今後はYouTubeやインスタグラムなど、ほかのSNSの活用やSNS同士のつながりなども研究しつつ、部屋探しのお手伝いができれば幸いです」

2021年、TikTokによる部屋探しがますます広がるか、気になるところである。

                                             株式会社 寧広