6割弱の人が購入した物件を「将来家族に相続させたい」~不動産投資家アンケート

健美家ではこの度、サイトへの登録会員を対象として、購入不動産の相続に関するアンケートを実施。6割弱の人が購入した物件を「将来家族に相続させたい」と答え、相続を想定して、物件を「法人で購入」したり、「複数購入」したりしているという現状が見えてきた。一方、「すべた売却したい」という回答者は16.9%。それぞれの回答者のコメントを交えながら、詳細を紹介してみよう。

あなたは、購入した物件を将来どのようにしたいと考えていますか?(健美家調べ)
あなたは、購入した物件を将来どのようにしたいと考えていますか?(健美家調べ)

■購入した物件について、半数以上の58.5%が「家族に相続させたい」

まず最初に「購入した物件を将来どのようにしたいと考えていますか?」を尋ねたところ、「家族に相続させたい」との回答が半数以上の58.5%となった。その他の回答としては、「すべて売却したい」16.9%、「今のところ何も考えていない」19.2%という結果なった。

ちなみに、回答者は40代後半~50代の男性が比較的多く、約半数が会社員。退職後の人生を見据えて、準備を始めている人も多そうだ。

■「家族への相続」を想定して準備している人も多い

「家族に相続させたい」とした回答した人に、何か準備しているかを尋ねたところ、「法人で物件を購入している(44.7%)」「家族で分けやすいよう、複数購入している(34.2%)」「大家業について教えている/一緒に事業を行っている(28.9%)」「専門家に相談している(9.2%)」という回答を得た。一方で、「何も準備していない」も23.7%に上った。

「家族に相続させたい」という方に質問です。何か準備されていますか。(健美家調べ)
「家族に相続させたい」という方に質問です。何か準備されていますか。(健美家調べ)

相続を検討する理由としては、「自分が愛した物件ですから家族に相続して欲しい」「現金より不動産のほうが生活基盤としては優良な資産と考えられるから」「私が先代から不動産を受け継いだので、次のバトンを次世代に渡したい」といった意見のほか、「相続対策で物件購入するため」という声も。「相続評価額を相殺出来る借入額残があり、相続税をゼロにする」など、購入・運用にあたって相続を前提に検討した人もいるようだ。

相続の方法として「法人化」を考えている人からは、「不動産事業は1つの収入源として良いと思うから。法人化を検討中」「法人化して株式譲渡する」「事業として運営しているので、その継続」といったコメントが寄せられた。

そのほか、「相続後の代表者をだれにするかで揉めぬよう、法人化せず個人名義で複数物件を所有している」といった複数所有に関する意見や、「賃貸経営のノウハウは行く行く教えて行くつもり」として、「大家業について教えている/一緒に事業を行っている」を選んだ人も。「死後は相続した家族が所有するなり売却するなり好きにしたら良いと思っている」という意見もあった。

■「すべて売却したい」理由の1位は「自分のため」、次いでスムーズな相続のため

「すべて売却したい」と回答した人に詳細を尋ねたところ、「自分のために、老後は現金化したい(45.5%)」「相続人に、現金を残したい(22.7%)」「賃貸経営が負担だから/できそうな相続人がいないから(36.4%)」「保有物件の売り時が、生前に訪れそうだから(18.2%)」という回答を得た。

すべて売却したいという方、その理由は何でしょうか(健美家調べ)
すべて売却したいという方、その理由は何でしょうか(健美家調べ)

「自分のために現金化したい」という人からは、「最後の余生は楽しみたい」「定年後の自宅ローン残債の、返済の補填として不動産投資を始めたため、定年したら全て売却したい」といった声が寄せられた。

一方、「相続人に現金を残したい」という人は、「複数の子供たちに平等に資産を残すには現金等の金融資産が良いと思うから」「不動産を残すと相続時の分配で揉めそうだから」等、相続をスムーズにするための対策として現金化を検討しているようだ。

「自分は不動産を知っているが、家族はそうはいかないので、自分で現金に換えて相続したいと考えます」「同じ苦労をさせたくない」など、賃貸経営の負担を考えて、同様に現金化を検討しているという意見もあった。

相続税のルールが改正され、相続についての知識や、前段階での準備が以前にも増して必要になっている昨今。いざというときに慌てないためにも、早め早めに対策を練り、準備しておく必要があると感じている人、そして実際に準備を進めている人も多くなっているようだ。

                                                  株式会社寧広