神戸市中央区役所や勤労会館のある区画が、関西最大規模のバスターミナルを含む複合施設に!New

至るところで再開発事業が進む神戸・三宮
建築家・坂茂氏がデザインした新たなランドマークが誕生

神戸阪急ビル東館ウォーターフロントエリア東遊園地と数回にわたって紹介してきた神戸・三宮の再開発事業だが、これに加えて神戸市中央区役所や勤労会館が並ぶ雲井通5丁目・6丁目の区画も再開発が行われようとしている。

阪神淡路大震災から30年、2025年の開業をめざし、ここに復興を象徴する高層ツインタワーが建設。さらに、新たな中・長距離バスターミナルが整備される。

デザインは世界的な建築家・坂茂氏が担当。坂氏といえば、同震災時に火災で聖堂が全焼した「カトリックたかとり教会」(神戸市長田区)に、紙管を使って仮設集会所兼聖堂を建てたことで有名だ。

神戸のほか、宮城県やニュージーランドなど国内外問わず、建築を通じて震災の被災地支援を続けてきた建築家が手掛けるとあって、新たな神戸の顔となるツインタワーには大きな期待が寄せられている。

バスターミナルのほか、多彩な機能を備えた複合施設に
中央区役所や勤労会館はどこへ?

計画地となる雲井通5丁目の区画を北東から撮影。手前に見えるのがサンパルで、左奥には東横インと神戸市中央区役所が並ぶ。
計画地となる雲井通5丁目の区画を北東から撮影。手前に見えるのがサンパルで、左奥には東横インと神戸市中央区役所が並ぶ。

再開発の対象となるエリアは、各線さんのみや駅から徒歩すぐ、ショッピングモールのサンパルや東横イン、勤労会館、中央区役所が建ち並ぶ「雲井通5丁目」と、ダイエーや三宮オーパ2などが入居したサンシティのある一帯「雲井通6丁目」。

新しく建設が計画されているのは、「つなぐ」~神戸を世界とつなぐ、未来へつなぐ、次世代の都心創造プロジェクト~をコンセプトとし、駅に近い立地を生かしたシンボリックな複合施設だ。

(出典:神戸市) 事業者グループが提案した複合施設を北東から見た完成イメージ。低・中層階はこれまでは分散されていたバス乗降場を集約した西日本最大規模のバスターミナルを核に、周囲を文化ホールやショッピング施設があてられる。タワー部分はオフィスやホテルから成る。
(出典:神戸市)
事業者グループが提案した複合施設を北東から見た完成イメージ。低・中層階はこれまでは分散されていたバス乗降場を集約した西日本最大規模のバスターミナルを核に、周囲を文化ホールやショッピング施設があてられる。タワー部分はオフィスやホテルから成る。
(出典:神戸市) その屋上には緑化空間と夜まで利用できる図書館「スカイライブラリー」も。
(出典:神戸市)
低・中層階の建物の屋上には緑化空間と夜まで利用できる図書館「スカイライブラリー」も。

建物は地下3階、地上32階建て。
低・中層階には中・長距離バスターミナルを配置するとあって、高質な待合空間や快適な化粧室、パウダールーム、シャワールーム、コインロッカーなどを充実させ、快適性を重視。
周りに文化ホールやショッピング施設を置くことで、文化空間や交流の場としての役割も担う。
また上層階にはホテルもあり、ビジネス利用にせよ観光にせよ、駅やバスターミナルに近い場所で滞在できるのはうれしい。

なお、解体工事によってなくなった中央区役所と市勤労会館の機能は、神戸市役所3号館の跡地に建てる「新中央区総合庁舎」に移す方針だ。

いまだ解体着工せず、営業が継続
2025年?27年?いつ完成するのか

当初の予定では2020年度に解体着工、25年度に開業の予定だったが、そろそろ新年度に切り替わろうとしている今もまだ工事の様子は見られない。
2月末現在では、工事看板すら見られなかった。
巷では22年度内に着工し、27年度に竣工するのではとも言われている。

いつ完成し、開業するかはまだ定かではないが、注目の新施設建設に向けて動き出していることに変わりはない。

復興の次のステージに向かう三宮はまだまだアツい。

                                                株式会社 寧広