神戸・三宮周辺と新港突堤西地区を結ぶ「東遊園地」と歩道橋が一新! 建築家・安藤忠雄氏の「こども本の森」も!

都会のオアシス「東遊園地」がリニューアル!
注目は安藤忠雄氏による子ども向け文化施設

神戸市役所24階展望ロビーから撮影した「東遊園地」。ここでの遊園地とは「公園」のことで、遊具やアトラクションは設置されていない。
神戸市役所24階展望ロビーから撮影した「東遊園地」。ここでの遊園地とは「公園」を意味し、遊具やアトラクションは設置されていない。

各線さんのみや駅から徒歩約15分、神戸市役所のすぐ南に位置する「東遊園地」は、都会のオアシスとして住民に愛されている都市公園。
1995年1月に起こった阪神淡路大震災以降は慰霊碑などが設置され、「1.17のつどい」やルミナリエといった追悼行事の会場にもなっている。

神戸市が進めている「都心・三宮再整備」の一環で、この東遊園地も大規模にリニューアルされる。

公園整備で再構成される4ゾーンの位置
公園整備で再構成される4ゾーンそれぞれの位置

計画では公園を「芝生ひろば」「みちひろば」「見晴らしひろば」「こどもと花のひろば」の4ゾーンに再構成。ここで注目したいのが「こどもと花のひろば」だ。

「幼少期にたくさんの本に触れ、豊かな感性や想像力を育んでほしい」と、世界的な建築家である安藤忠雄氏が、大阪・中之島につくった文化施設「こども本の森」と同様の施設を神戸市に寄贈。同ひろば内の花時計を囲うように建設される。

屋内だけでなく、本を持ち出して屋外でも読めるようにと、開館に併せて芝生やベンチも整備される予定だ。

工事現場のパネルより、「こども本の森 神戸」のイメージ。2022年春にオープン予定。
工事現場のパネルより、「こども本の森 神戸」のイメージ。2022年春に開館予定。
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工事現場のパネルより、館内のイメージ。市民から読み終えた絵本や児童書などを募り、壁一面に並べる計画。

また「芝生ひろば」ゾーンには、カフェ・レストランやフリースペースなどの複合施設「URBAN PICNIC」が新設。
さらに「みちひろば」ではマーケットイベントを開催するなど、公園全体がにぎわいの創出拠点となることが期待される。

「芝生ひろば」の予定地にある、アーケードのようなオブジェは、公園のリニューアルに伴い取り壊される。
にぎわいに欠ける「芝生ひろば」の予定地。アーケードのようなオブジェは、公園のリニューアルに伴い取り壊される。
現在の「みちひろば」。
人通りが少ない公園内の歩道。将来的には「みちひろば」として機能する。

寂れたイメージを払拭
歩道橋が洗練されたデザインに!

歩道橋に設置されたパネルより、「渡りたくなる歩道橋」をテーマとした新しいデザインのイメージ。2023年春に完成予定。
歩道橋に設置されたパネルより、「渡りたくなる歩道橋」をテーマとした新デザインのイメージ。2023年春に完成予定。

ベイエリアにおける新港突堤西地区の再開発各線さんのみや駅周辺の再整備が進む中で神戸市が課題としたのは、2エリアの間を走る国道2号による分断感の緩和。
南北間の回遊性向上に向けた取り組みとして、国道2号とフラワーロードが交差する税関前交差点で、三宮周辺と新港突堤西地区、みなとのもり公園をつなぐ歩道橋の改修工事が来夏から始まる。

コンペにより、都会の風景になじむスタイリッシュなデザインが採用された。ゆるやかな勾配のスロープも渡りやすさのポイントだ。

東遊園地内にある阪神淡路大震災の慰霊碑。
東遊園地内にあり、阪神淡路大震災で倒れたマリーナ像。時刻は震災発生時刻(午前5時46分)のままで止まっている。

もうすぐ阪神淡路大震災から26年。各所で街の魅力を高める改修工事が進む三宮は、復興の次のステージに向かっている。

東遊園地の整備や新港突堤西地区の開発により、将来的には駅周辺だけでなく街全体ににぎわいがもたらされるだろう。

“新生三宮”の完成が楽しみだ。

                                                 株式会社 寧広