投資家の69%が「価格が上昇している」と感じる~健美家 不動産投資に関する意識調査New

健美家ではこの度、サイトへの登録会員を対象として年2回のペースで行われている、「不動産投資に関する意識調査」について、第16回の結果を発表。

それによると、現在の投資用不動産の価格について、「価格が上昇している」と回答した人が69.2%に。今後1年についても、価格が「上昇する」と考える人が45.7%という結果になった。コロナ禍での活動状況についても聞いてみたので、アンケート結果を細かく見てみよう。

Q. 現在の投資用不動産の価格について、 1年前と比べるとどう感じていますか?
Q. 現在の投資用不動産の価格について、 1年前と比べるとどう感じていますか?

■多くの不動産投資家が、引き続き、投資用不動産の「価格上昇」を感じている

現在の投資用不動産の価格について、1年前と比べるとどうか尋ねたところ、今回の調査では、前回調査(2021年4月)で52.8%だった「価格が上昇している」との回答が、前回比16.4ポイント増加して69.2%となった。前々回調査(2020年10月)の23.4%と比較すると、45.8ポイント増加したことになる。

逆に「価格は下降」という回答は8.8ポイント減少の3.3%、「変動はない」という回答は前回比7.7ポイントの減少。多くの不動産投資家が、引き続き物件価格の上昇を感じているようだ。

Q (「価格上昇」と回答した人に)その理由は何だと思いますか?
Q (「価格上昇」と回答した人に)その理由は何だと思いますか?

「価格上昇」の理由について尋ねたところ、「国内投資家の需要が増えているから」が74.6%。続いて「売り物件が減っているから」31.6%、「新型コロナウイルス感染症の影響」22.0%と続いた。

また、1年後の価格についても尋ねたところ、「上昇する」との回答が、前年調査(2010年10月)比で、25.7ポイント増加し、45.7%となった。「下降する」回答は28.1%減少し18.9%、「変動しない」回答は、3.9ポイント増加し35.4%となった。

1年後に価格が上昇すると思う理由は、「国内投資家の需要が増えていくから」が71.7%。次いで、「売り物件が減っていくから」が33.3%、「外国人投資家の需要が増えていくから」が30.4%となった。

現状でも高いと感じている国内投資家の需要や、外国人投資家の需要がさらに高まっていくとの見方がある一方で、それに見合う物件供給には懸念を感じている人が多いようだ。ちなみに、価格上昇の「その他」の理由では、「ウッドショック」「カネ余り」などのコメントがみられた。

Q 投資用不動産の価格は1年後、どうなると思いますか?
Q 投資用不動産の価格は1年後、どうなると思いますか?

■物件を「購入した」は微増、種別は「戸建賃貸」が大きく増加

61.6%の人が物件を「積極的に探している」という状況の中、2021年4月以降に物件を購入したか尋ねたところ、「購入した」との回答が37.7%。前回調査(2021年4月)の35.3%から微増しており、コロナ禍でも引き続き、物件購入されている状況が明らかになった。

また、探している物件種別については、一棟アパートが75.8%で、それに戸建賃貸がつづき、24.8%から27.6%へと増加、一棟マンションは13.9%から9.0%へと4.9ポイント減少した。

その中で、実際に購入した物件種別については、「戸建賃貸」が42.1%となり、前回の27.6%から大きく増加。前回1番多かった一棟アパートが2番目に、2番目だった区分所有マンションが3番目になり、3番目だった戸建賃貸が1番多くなった形だ。

Q (物件購入した人に)購入した物件の種別は何ですか? ※左が今回、右下が前回調査
Q (物件購入した人に)購入した物件の種別は何ですか? ※左が今回、右下が前回調査

■融資環境については、「現金で購入した」割合が過去最高に

物件購入の際の融資活用については、「金融機関による融資を活用」したのは51.8%で、前回から17.1ポイント減。一方、厳しい融資状況を反映してか、「全て現金の購入」したとの回答は48.2%となり、過去最高を記録した。

Q (物件購入した人に)融資を活用しましたか?(過去結果)
Q (物件購入した人に)融資を活用しましたか?(過去結果)

融資の際の自己資金については、前年同様「物件価格の1割」という回答が最も多く35.6%だったものの、ポイントは微減。一方で、「物件価格の3割」と答えた人の割合が、前年8.8%から16.9%に増加した。

Q (融資を利用した人に)Q 自己資金はいくら必要でしたか
Q (融資を利用した人に)Q 自己資金はいくら必要でしたか

■新型コロナウイルス感染症の流行によって、「活動時間が増えた」「オンラインで物件を探す時間が増えた」

今回はさらに、「新型コロナウイルス感染症の流行によって、自身の不動産投資活動に変化はあるか」についてもヒアリング。

その結果、「活動時間が増えた」「オンラインで物件を探す時間が増えた」がそれぞれ25.8%となり、「対面での活動が減った」21.9%、「オンラインでの情報収集や交流が増えた」20.5%がそれに続いた。その一方で、「特に変化はない」と回答した人も31.8%存在した。

Q 新型コロナウイルス感染症の流行によって、ご自身の不動産投資活動に変化はありますか?
Q 新型コロナウイルス感染症の流行によって、ご自身の不動産投資活動に変化はありますか?

「新型コロナウイルス感染症の流行によって、投資を検討する観点に変化はありますか」という問いには、66.9%の人が「変化はなかった」と回答。その一方で、変化があったという人からは、以下のような項目でそれぞれフリーコメントが寄せられた(一部紹介)。

◎投資エリアが変わった
・郊外の物件が選択肢にあがった。
・(コロナ明けを見越して)都心、駅近くを重要視するようになった。

◎物件種別が変わった
・コロナ融資で金余り傾向が強まったため、アパート購入より戸建にシフトした。

◎立地条件が変わった
・駅から離れていてもコンビニやスーパーなどが近隣にあり生活しやすい場所を選ぶようにしている。
・駅近等の利便性より、若干広めで手ごろな家賃価格帯が重視されているように思います。

◎周辺環境を重視するようになった
・周辺環境の利便性を意識した物件の検索をするようになりました。

◎建物の条件が変わった
・オンライン会議のため、高速ネットが必須となった。
・テレワーク時の気分の切り替えなどを考慮し、ワンルームなど狭い住宅を選択肢から除外した。
・駅近でも狭小な物件は避けるようになった。
・郊外やや広め間取りの物件も新たな検討対象とした。

◎その他
・不動産投資をする方が増えて、物件の競争が激しくなっています。
・現金で買える物件も対象に追加した。
・投資利回りが低下するなど、今までと同じ目線では物件が見つからないので、購入条件を緩和した(今までの目標の投資利回り20%から18%に下げた)。

コロナとともに歩んできたここ1年程の間に、住まいと暮らしについての考え方は大きく変化してきた。コロナが少し落ち着きを見せている今、それがこのまま定着するのか、逆に都心回帰などの動きが起こるのかにも注目が集まっている。

とはいえ、数字で見る限り、投資家の皆さんの投資意欲は堅調。変化を続ける状況に対応しながら、時代に合う物件探しには余念がない、というところだろうか。

                                                 株式会社寧広