奈良県王寺町「住みここちランキング」1位に!マンションも相次ぎ建設 投資先として有望に?

奈良の小都市が東京都中央区、大阪市天王寺区を抑え首位に
大阪中心部へのアクセス、子育て支援策が魅力

昨年11月、賃貸住宅大手の大東建託が発表した「街の住みここちランキング2020」で、奈良県王寺町がトップに輝いた。

東京都中央区、大阪市天王寺区などを抑えての「快挙」だ。不動産関係者に聞くと、王寺町ではマンションが相次いで建設されており、賃貸マンションはすぐに部屋が埋まるなど盛況という。

しかし、王子町の全国的な知名度は、ほぼないと言っていいだろう。コンパクトな町ながら商業施設が充実し、子育て支援策が整備されていることなどが、住むにはとても魅力的なようだ。

王寺駅

JR王寺駅前
JR王寺駅前
JR王寺駅前
JR王寺駅前
JR王寺駅前
JR王寺駅前

ランキングの調査は、大東建託が全国の20歳以上の男女約35万人に対してインターネットを通じて実施した。住んでいる自治体のスーパーや商店街などの充実度、物価や家賃、不動産価格の安さ、おしゃれさ、治安など約50の質問に対して、「大変満足」から「大変不満」までの5段階で評価してもらい、点数化した。

この結果、1位は奈良県王寺町、2位は東京都中央区、3位は大阪市天王寺区となった。前年の調査では王寺町は12位だった。

大東建託の資料から
大東建託の資料から

大東建託は次のように解説する。

「奈良県の北西部に位置し、大阪市や奈良市のアクセスに便利なベッドタウンで、大阪の天王寺駅まで電車で約20分程度と交通利便性がよい街です。また、駅前には商業施設が揃っており買い物にも便利な街です」

さらに、行政サービスに関してが「全国6位と高い評価を得ています」。行政サービスの詳細をみると、「保育園等の施設の充実度」「小学校や塾の教育の充実度」「介護保険等の行政サービスの充実度」「図書館等の公共施設の充実度」「公園や緑地等の充実度」「ゴミ収集の頻度の高さ」の項目で、とくに高い評価を得ているとする。

子育て世代からお年寄りまで、幅広い世代が住みやすい町になっているようだ。

駅前に西友が入るショッピングセンター
あらゆる施設が徒歩圏内 年中無休の託児所も

実際に王寺町へ足を運んでみた。最寄りのJR王寺駅まで、JR天王寺駅から大和路快速で18分程度。JR難波駅から大和路線の各駅停車を使っても45分程度で着く。大阪中心部で働く人にとって、住むのにとても便利な場所だと分かる。

王寺駅北口を出ると、「リーベル王子東館」という地下1階地上5階建ての巨大なショッピングセンターに直結している。中には西友や各種の専門店、飲食店が入っている。バスロータリーを挟んだ地下1階地上3階建ての「リーベル王子西館」にも、医院や学習塾、飲食店などが入っている。

リーベル王子東館
リーベル王子東館
リーベル王子西館
リーベル王子西館

なるほど、これだけそろっていれば、住むのに不便はなさそうだ。

また、聖徳太子ゆかりの街とのことで、南口を出たところには次のような案内板があった。歴史好きにはたまらない土地といえる.。自然も豊かだ。

案内板

実際に住んでみてどうなのか。みずからも町民である飲食店経営の女性に聞いてみた。

「いろいろな(診療科の)病院など、あらゆる施設がそろっていて便利です。町がコンパクトなので(こうした施設が)住んでいることろから徒歩圏内にあるんです」

自身も6歳の娘がいるこの女性が挙げるのは、子育てに対する町の支援政策が充実していることだ。これまで町は、第2子以降の保育料を無償にしたり、幼児2人を乗せることができる自転車の購入費を補助したりしてきた。

「店の近くの託児所は正月も空いているので、子供を預けて仕事ができます。『子育ての支援策が良いから』といって、近隣から王寺町に引っ越してくる人もいるんです」

新築マンションはすぐ入居者が決まる
最近建った1Lマンションは家賃8万円

では、不動産の観点からみればどうなのだろうか?
王寺町の昨年11月30日現在の総人口は前月比10人増の2万4193人、世帯数は前月比8世帯増の1万564世帯だった。町の不動産業関係者は「人口は、ほぼ横ばいで推移しています」という。全国の地方で人口流出が課題となっている中、王寺町は健闘しているといえそうだ。

この関係者によると、王寺町では「マンションが(次々に)建っています」。賃貸用も分譲用もあるという。

マンション1 マンション2
マンションは多い
マンションは多い

入居者もすぐ決まるようだ。「最近建った1Lの賃貸マンションも埋まりました」

人気を反映して、家賃相場は高め。この関係者によると、「(前述の)1Lマンションの家賃は月8万円。いま建てている2Lのマンションは月9万円と、強気の家賃設定をしています」

関係者は王子町の人気の理由は2つあるとする。

「1つは、王寺駅を挟んで何でもそろって足りるからでしょう。役場、警察、商業施設など、すべてそろっています。もう1つは大阪、京都、奈良県の北部や南部に出やすい場所にあることです。ベッドタウンであり、幅広い世代が住んでいます」

この関係者も言う通り、王寺町は今後も発展し、賑わいそうだ。物件価格も首都圏や関西圏の中心部より安いだろう。

新型コロナウイルスの影響で、在宅勤務を含むテレワークに適した、住環境の良い場所に住む傾向が出ていることも、王寺町の追い風になるだろう。王寺町を、今後の投資戦略の選択肢の一つに加えてみてはいかがだろうか。

                                                株式会社 寧広