増加する在留外国人の入居ニーズを見逃すな。 東京・大久保に在留外国人向け仲介店舗登場New

法務省の調査によると、コロナ禍において、留学生や技能実習生は減少したが、永住者や技術者の在留外国人は年々増加しており、高い賃貸需要が見込まれている。こうした在留外国人の入居ニーズを見込んで6月1日、大久保に6か国語対応の在留外国人向け仲介店舗がオープンした。在留外国人に人気のエリアや部屋の特徴は? 不動産投資家やアパートオーナーとして知っておきたい情報を取材した。

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在留外国人数(主要在留資格別)の推移 出典:法務省 令和3年3月31日発表の報道資料より

在留外国人には新宿、渋谷、池袋のエリアが人気!
家賃は平均7~9万円

コロナの影響で、外国人旅行客が急減した。しかし法務省発表の最新の資料(上のグラフ)を見ると、在留外国人のなかでも、永住者や技術者は増えていることがわかる。総務省の国勢調査によると、在留外国人の約半数の世帯が賃貸住宅に居住していることがわかっている。そんななか6月1日、新宿区大久保に在留外国人を対象にした「いい部屋ネット インターナショナル店」がオープンした。

店舗を運営する大東建託リーシング株式会社は、部屋探しサイト「いい部屋ネット」を運営し、全国に直営店は240店舗、FC店が3店舗(2021年6月11日時点)あるが、外国人入居者を対象にした店舗は今回が初めてとなる。

「東京都の中でも特に外国人が多い新宿区に店舗をオープンすることで市場拡大を目指します」

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「いい部屋ネット インターナショナル店」の外観。英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、ベトナム語のそれぞれに対応できるスタッフが常駐する。

同社では大東建託が施工した賃貸建物だけでなく、他社が施工した賃貸建物への入居者の斡旋や一部店舗では不動産売買なども行っている。それまで東京都品川区で展開していた通訳や翻訳、お客様のフォローアップを行う外国語サポートセンターをインターナショナル店に移転・併設し、全国の店舗の外国語サポート業務を行っていく。

インターナショナル店はオープンして半月程度だが、問い合わせは60件を超えている。それ以前から行ってきた業務も含めて、どのような賃貸ニーズがあるのかを聞いた。

「インターナショナル店が新宿区にあることもあり、今のところ在留外国人の中でも日本語学校に通う中国人留学生からの反響が多いです。平均すると希望の家賃帯は共益費込みで7万円前後、4年生大学に通う学生ですと、8~9万円の予算で探される方が多い傾向にあります」

エリアは、新大久保まで電車で、25分前後で行ける新宿、渋谷、池袋のエリアの人気が高い。

駅から10分圏内、バス・トイレ別、
設備面は室内がキレイであればOKという声が多い

「設備面では、可能であればバス・トイレ別、駅から徒歩10分以内、ガスコンロ付等々ありますが、室内がキレイにリフォームされていればOKというお客様が多いです」

部屋を貸す側として、どうしても気になってしまうのは、言葉の問題と家賃の支払いがスムーズにいくかどうかという点だが、その点はどうだろうか?

「入居後のトラブルを避けるため、在留資格の有無や更新期限から、日本語が日常会話程度(日本語能力N4レベル)かを確認しています。家賃の支払いは、母国に住むご両親がクレジットカードで支払うことが多く、比較的問題ありません」

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インターナショナル店の内観。東京23区内の部屋の紹介から案内、契約までを行う。

最後に在留外国人に部屋を貸し出す際の注意点を聞いた。

「先に挙げた在留資格をはじめ、契約内容の説明やライフラインの説明をしっかりと行う事が大切だと考えています。また稀にですが、自分が卒業した後に知人に勝手に部屋を貸してしまう留学生の方もいますので注意が必要です」

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外国人向けの部屋探しサイトも充実し、6か国語対応している。

所有するアパートが在留外国人に人気のエリアにある場合や、インバウンド向けに民泊として利用していた物件で空室が出ている場合など、在留外国人を入居者に見据えてみてもいいかもしれない。

                                                 株式会社寧広