不動産投資本】元手400万円からの戸建てオーナーへの道!空き家再生のリアルが詰まった、DIY系大家必携のコミックNew

地方の空き家再生が、不動産投資の1ジャンルとなって久しい。

特にここ近年はYoutubeなど、インターネットにおけるDIYブームの影響もあり、ボロ物件の再生を試みるオーナーが特に増加している。

しかし、実際にDIYで空き家再生をやってみると、ネットや投資本などでは知り得なかった様々なトラブルや修繕、そして、予想外の出費に見舞われることも多い。

さらに、融資が付きにくい地方物件では資金に限りがあり、コストダウンやDIYのノウハウが求められることも、投資初心者にとって大きなハードルとなるだろう。

そんな、空き家再生におけるリアルな道のりを、誰もが読みやすいコミックで楽しく伝えているのが、今回ご紹介する橋本笑(はしもとえみ)氏の著書、「DIY好きが極まって不動産オーナーになっちゃった話」(イースト・プレス)である。

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DIYが好き過ぎて、
不動産投資の世界に足を踏み入れた著者

もともと、理想の家づくりを妄想するのが好きだった橋本さんは、イラストレーター・漫画家という職業の傍ら、夫と共に郊外の賃貸アパートに住み、自分の好きなインテリアを求めてDIYのプチリフォームを楽しんでいた。

しかしある日、好みの照明器具が天井に付かないことをきっかけに、賃貸住宅のリフォームには限界があることを改めて痛感する。

「あー!!家まるごといじりてえ!!」

そんな思いから、ネットで物件を検索していた彼女は、あることに気付くのだった。

「安い家を買って 好きなだけDIYでリフォーム 完成したらその後… 誰かに貸すのも アリなのでは?」

地方の格安戸建に好みのリフォームを施し、入居者に賃貸するアイデアを思いついたのだ。

「こんな発想、誰も思いつくまい!!」

と、当初は意気揚々だったものの、その直後、空き家再生は投資の1ジャンルとして、すでに確立されていることを知り愕然とする。

「これって結構 手堅い手法なのでは…」

そう考え直した橋本さんは、独身時代に貯めた400万円の自己資金を元手に、不動産投資の世界に足を踏み入れることを決意した。

その後、苦難の物件探しからリフォーム、入居付けに至るまでの詳しいエピソードは、本書で続きを読んでいただきたい。

苦労や失敗という不動産投資家の「リアル」を、
ありのままに伝える

この本における特筆すべき点は、DIY系大家あるあるとも言えるリアルな描写である。

・なかなか物件が買えず、思い悩む日々
・リフォームに掛かった想定外の出費
・物件の隣人や、職人たちとの出会い
・リフォームの完成や、入居が決まった時の喜び

これらの悲喜こもごもを交えながら、いち不動産投資家として成長してゆく過程は、空き家再生を経験した大家であれば、誰もが共感出来るに違いない。

そして何より、この本が良心的だと思えるのは、それらのエピソードを決して「盛る」ことなく、苦労や失敗をありのままに伝えている点だ。

世の中の不動産投資本は、再現性の低い超高利回りやキャッシュフローなどをことさらに強調し、自身の成功を宣伝する内容も少なくない。

しかし、不動産投資を始めた当初は、誰だって投資のノウハウに乏しいわけで、多くの失敗を繰り返しながら、少しずつ目標に近づこうとするもの。

しくじりのないサクセスストーリーなど、不動産投資の世界において「リアルではない」と言ってもいいだろう。

そういった意味で本書は、DIY系大家を目指す初心者にとって信頼の置ける教科書であると共に、大きな心の支えにもなるのではないだろうか。

「利回り」という数字には表れない、
DIYリフォームの楽しさ

あとがきで、橋本さんはこのように綴っている。

「私のやり方はあまり上手くないと思いますし、本格的に事業をされてる方から見れば、ツッコミどころ満載でしょう。」

確かに、地方郊外の戸建賃貸として考えれば、橋本さんが保有する物件の実質利回りは、それほど高いとは言えない。

しかしそのことが同時に、リアルな空き家再生の姿を描写するだけでなく、彼女が読者に伝えたい「DIYリフォームの楽しさ」というメッセージを、より増幅させているようにも思える。

DIYが楽しいから、そして、家づくりへのこだわりがあるから、リフォームに手を抜けない。

「利回り」という数字には表れない不動産投資の面白さ、そして何よりDIYリフォームの楽しさを、改めてこのコミックから感じ取ってみてはいかがだろうか。

                                              株式会社寧広