不動産投資と確定申告:所得の申告は「自分でする」58.8%~不動産投資家アンケートNew

健美家ではこの度、サイトへの登録会員を対象として、「不動産投資で得た所得の申告(確定申告)に関するアンケート」を実施。不動産投資で得た所得の申告について、「自分でする」と答えた人が6割弱。初めて確定申告をする人はいろいろと悩むことも多いが、2回目以降では「困っていることはない」と回答した人も多く存在した。「こうしておけばよかった」というポイントも聞いているので、参考にしてみては?

あなたは、不動産投資で得た所得をどのように申告していますか?(健美家調べ)
あなたは、不動産投資で得た所得をどのように申告していますか?(健美家調べ)

■全体の6割強の人が、不動産投資で得た所得は「自分で申告する」

「あなたは、不動産投資で得た所得をどのように申告していますか?」を尋ねたところ、今回が初めての確定申告で「自分でする」人が11.8%、税理士に依頼する人が2.8%、今回が2回目以上で「自分でする」人が47.0%、「税理士に依頼」が22.0%となった。合計では58.8%が「自分でする」と回答した。

全体の6割強の人が「自分で申告する」なか、申告についてどんなことに困っているのだろうか。今回の調査では、初めて申告した人と、2回以上申告している人に分けて、実際に困ったことについて質問してみた。

■初めて確定申告する人は、「何をどうしたらいいのか全然わからない」という回答も32.8%

【今回初めて申告する回答者に質問】初めて確定申告するにあたって困っていることはありますか(3つまで/N=58)
サムネイル用棒グラフ1

初めての人に困っていることを聞いたところ、「バランスシートや減価償却など細かいことがわからない」「節税などの方法がわからない」に続き、「何をどうしたらいいのか全然わからない」という回答も32.8%になった。

「その他」では、「できるはできるが調べ物とか時間がかかる」「会計ソフトの入力が正しいかどうか分からない」「一応、できたが合っているか心配」といったコメントが見られた。

■2回目以降の確定申告では、「困っていることはない」という回答が4割に

【2回目以上の回答者に質問】いままで申告で困ったことはありますか(3つまで/N=276)
サムネイル用棒グラフ2

2回目以上では「困っていることはない」が40.2%でトップとなった。最初の申告を終えると、実務部分の流れは理解できる場合が多いのかもしれない。その一方で、「節税方法」や「税理士への相談」を探る人は増えてくるようだ。

また、「その他」では、「マイナンバーが使いづらい」 「e-taxをしたらいいか悩んでいる」「会計ソフトの初期設定・仕組みが複雑なとき困る。」といったコメントが見られた。

■経験者からのアドバイス

2回以上の申告経験者に「こういう風にしたらよかった、等のエピソードがあればお教えください」と尋ねたところ、「計画的に準備を進める」「相談しながら申告する」「自分でも勉強、努力する」「税理士に依頼する」という趣旨のアドバイスが、フリーコメントで寄せられた。以下、内容ごとにいくつか紹介してみよう。

◎計画的に準備を進める
・普段からレシート等の取りまとめをして下準備しておけば良かった (同様のアドバイス多数)
・確定申告時になって対策するともう時は既に遅しで、対策ができないこともあり、やはり月次で収支をきちんと締めて、どのくらい年間で所得=税金が発生しそうか見極め、その対策を事前に考えることが大事だと学びました。

◎自分でも勉強、努力する
・自分でもある程度の税の知識は必要。
・失敗を恐れず、まずやってみる事。
・毎年、e-Taxで確定申告を実施するが、必要経費別の勘定科目引き当てで悩むことから、マニュアル化したいところです。
・『大家さんのための超簡単青色申告(渡邉浩滋、塚田祐子著)』をもっと早く読めば良かった。
・銀行開拓を行う際必要になった過去3期分の確定申告書類をコピーできるように、pdfを取っておくべきだった。

◎相談しながら申告する
・アパート管理会社が主催する、確定申告説明会に以前参加していたので(昨年・今年は、コロナの為中止)スムーズに申告できました。
・コロナで税務署の対応も大分変わり、とにかく窓口対応をせずに済むように色々とシステムを整えている。その速さに驚く。
・国税局の相談コールセンターがある。
・青色申告会に入っており、わからないところはいつも聞いています。税務署に行かなくても、青色申告会からの申告の為、1月中に申請完了でき、心も落ち着きます。
・税理士じゃなくても、地元の商工会や青色申告会でも教えてくれる。自分で調べて申告するんだ、と意識を変えることが必要。人頼みではいつまでも成長しない。
・分からないことは、管轄外の税務署に聞く。

◎会計ソフトを利用する
・何よりも最初に使いやすい会計ソフトを選んで詳細の設定を行うのがよい。
・キチンと帳簿をつけておらず失敗したことがある。不動産に特化した会計ソフトを使うようになって問題が解決できた。
・会計ソフト入力とエクセルで簡易型のデータ入力を併用している。
・身近な知人とは違うソフトを導入した為、処理等の細かい所で話が合わなかったり、通じない時があった。

◎電子申告する
・電子申告が、マイナンバーカード使用により、やりやすくなり良かった。

◎青色申告する
・最初から青色申告にすればよかった。
・5棟10室未満で、申告書の作成は自分で行い申告のみ税理士に依頼している。

◎経費使用は計画的にする
・もっと早くリフォーム計画をすればよかった。
・台風の被害でも火災保険が使える場合があることを知らなかった。
・土地取得後新築したが壊す前提の建物を登記してなかった為新築時の特例が受けられず税負担が大きくなってしまった。

◎税理士に依頼する
・税理士に依頼してよかったと感じています。税制改正や不動産独特の処理もありましたので。
・税理士さんに払う費用も高いので、やっぱり自分でしたほうが良いのか、悩ましい。
・税理士にもかなり能力差があります。優秀な税理士を探すこと。

確定申告のためには、普段から領収書などの書類をきちんと管理し、会計ソフトや相談できる人・組織も活用しながら、申告作業を進めていく必要がある。不動産所得がある程度あるなら、自分に合う税理士を探すという道もある。いずれにしても、確定申告は自分の不動産経営の状況を把握する絶好の機会。じっくり向き合って自分なりの進め方を探りたい。]

                                                株式会社寧広