【家の相続】もっとも大変だったことは「名義変更」が30.8%と最多

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■家の相続で大変だったことはありますか?

家の相続について、大変な経験をした方も少なくないのでは? 一生のうちで何度もすることではないので、想像もしていないようなさまざまな困難があるかもしれない。

では、親族から家を相続したことがある方のうち、「家を相続するときに大変だった」という方はどれほどいるのか。

今回は、日本クレアス税理士法人と共同で、事前調査で「親族から家を相続したことがある」と回答した全国の男女800人の方々にアンケートを実施した。

■「家の相続に関するアンケート」調査概要

調査期間:2021年12月26日~2022年1月6日
質問内容:
質問1:家を相続するときに大変だったことはありますか?
質問2:もっとも大変だったことは何ですか?
質問3:どのように大変だったか具体的に教えてください。
集計対象人数:800人
集計対象:事前調査で「親族から家を相続したことがある」と回答した全国の男女
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。

「日本トレンドリサーチ」の該当記事

■56.4%が、家を相続するときに大変だったことがある

まずは、家を相続するときに大変だったことはあるかについて聞いた。

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56.4%の方が、家を相続するときに大変だったことが「ある」と回答した。

では、どのようなことがもっとも大変だったのか。
「ある」と回答した方に、家を相続するときにもっとも大変だったことは何か聞いた。

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「名義変更」と回答した方が30.8%と、もっとも多い結果になった。。
それぞれの回答をした方に、どのように大変だったのかを具体的に聞いた。その一部を紹介しよう。

<名義変更>

・手続きで記入することが割と多くて面倒だった。(30代・男性)
・相続権利者が複数いた為、連絡や了承が大変だった。(40代・男性)
・あまりに古い家で、登記を見ると、亡くなった義父以外に知らない人の名前も入っていて驚きました。(50代・女性)
・以前の名義変更ができていなくてさかのぼっての対応が大変だった。(50代・女性)
・土地の名義変更申請に必要な書類を揃えるのに手間がかかった。(60代・男性)
・登録登記などの書類を揃えたり、司法書士さんと相談を重ねたり、自分にとっては初めての経験だったので何かと大変だった。(60代・女性)
・自分ですべてやったので、わからないことが多かった。(70代・男性)
・兄弟の分割相続のため、複数の名義替えが必要だったため(70代・男性)
・手続きをするにあたって、色々な書類が必要!それを集めるのが大変。(70代・女性)
・法務局に出向いて書類に必要事項を記入するのがわからなくて教わりながら書いた。(70代・女性)

『名義変更』と回答した方のなかでも特に、「書類関係」が大変だった方が多いようだ。
相続権利者が複数いたり、以前の名義変更が出来ていなかったりと、そういった状況になって初めて分かることも多いようだ。

<相続の進め方>

・相続について理解している人がいなくて、誰がどうするのか分からず困った。(30代・男性)
・初めての事で何も分からない所から始めました。幸いアドバイスしてくれる身内がいて司法書士にお願いする事が出来ました。知らない言葉や揃えないといけない書類が色々あって驚きました。(40代・女性)
・突然のことだったし何をどうしたら良いのか誰に相談したら良いのか全く分からなかったので、家族で相談しながら調べながら少しずつ進めた。(50代・女性)
・司法書士のあてもなく、売却を相談する不動産業者のあてもなかったから。(50代・男性)
・何もかも初めてで知識がなかったから何から手お付けてよいのか分からなかった。(50代・男性)
・親が遠くに住んでいたのでそれだけで労力が倍かかった。(50代・女性)
・コロナの関係で、集まることも困難であったから(50代・男性)
・手続きの順番・何からやっていいのかわからない(60代・男性)
・遠方の親だったので二人兄弟でどのように相続するかについて大変だった。(60代・女性)

家の相続というのは一生のうちで何度もすることではないので、自分ですべてやろうとすると、まず「何から手を付けていいのか」ということが分からない方が多いと思われる。また、親族が遠方に住んでいたという場合も多く、行き来するだけで大変だったという方もいるようだ。

<親族間での人間関係>

・兄弟で平等に分け合おうとしたが、話し合いがまとまらなかった。(40代・女性)
・遺産分割に納得しない親族がいたので家庭裁判所に申し出を行ったこと。(60代・男性)
・ずっと母親の介護をしながら二人で生活していたのですが、母親の亡くなる直前に介護をしていなかった弟が流れ込んできて、母親が亡くなった後、家屋の引き渡しの2日前に「財産を均等に分けなければ何年でもここに居座ってやる」と脅され、結果的に半分以上を持って行かれました。その後の生活が非常に苦しかったです。(60代・男性)
・兄弟姉妹が多いので行方不明の者や自己主張の激しい者がいて、なかなか話が進まない。(60代・女性)
・兄弟げんかになり、10年後の今でも絶縁状態です。(60代・男性)
・文句を言いたかったが、すでに決められていて何もできなかった。(70代・男性)
・お金がからむと人間は豹変する(70代・女性)
・皆の主張がまとまらず、結論に到達するのが大変だった。(80代・男性)

家の相続となると、やはり兄弟や親族間での話し合いが必要になってくる。
遺産分割などすんなり決まれば良いが、そうではない場合も多いようだ。喧嘩をしてその後絶縁状態になってしまったという方もいるので、事前に少しでも話し合っておくことも重要かもしれない。

<相続税>

・実際の利用価値と相続税がかみあっていなかった。(40代・男性)
・相続税が高くて払うのが大変だった。(50代・女性)
・急な話だったので、用意できるか心配だった。(50代・女性)
・一度に相続すると納税額が高額になるので区画ごとに三年に分けて相続した。(50代・男性)
・税金が相続税だけでなく色々な税金が関係していて自分だけでなく夫の税金まで関わってきた事(60代・女性)
・知識も無くてどのくらいの金額になるのか、不安だった。(60代・男性)
・家屋、土地の相続で税金がビックリするほどかかり、相続税の支払いに苦労した(80代・男性)

どれほどの相続税がかかるのか不安だったという方や、高額で大変だったという方などがいた。
突然家の相続をしなければならないような状況になることも多く、知識もないので心配になる方も多いようだ。

<税理士など誰に任せたら良いか>

・初めてのことだったので、何をどのようにしたらいいのかがわからず、相談先を誰にしたら良いのかも分からず迷ったことが多かった。(60代・男性)
・誰に相談したらよいか、手続きはどのようにしたらよいかわからなかった。(60代・女性)
・個人でしたら時間がかかり面倒だが、どの人に頼めばいいか迷った。(70代・男性)
・家、土地、田畑等固定資産が複数あるり、又税理士は今まで全く接点がなかったのでどのようにして探し依頼してよいのかわからなかった。(70代・男性)

まず誰に相談したら良いのか、誰に頼めば良いのかが分からずに困ってしまう方も少なくないようだ。

■まとめ

今回は「家を相続するときに大変だったこと」についての調査結果を紹介し、56.4%の方が家を相続するときに大変だったことが「ある」と回答した。

その中でも30.8%の方が「名義変更が大変だった」と回答し、もっとも多い結果になった。
相続権利者が複数いたり、以前の名義変更が出来ていなかったりなど、相続をする状況になって初めて分かることも多いので、想像以上に大変になる場合も多いようだ。

次に多かったのは23.7%の方が回答した「相続の進め方」。
家の相続というのは一生のうちで何度も経験することではなく、分からないことも多いので、その道のプロである「税理士」などに相談してみるのも良いかもしれない。

                                                 株式会社寧広