【不動産投資本】26年間で区分59室を現金購入 借金ナシの中古ワンルーム堅実投資術New

区分マンション投資といえば、不動産投資をこれから始めたいという初心者でも真っ先に検討しやすいジャンルだろう。不動産投資書籍やコラムを執筆されている成功大家さんの中にも、最初は区分からスタートしたという方が少なくない。

一方で、「中古区分マンションで不動産投資を始めたが、管理費や修繕積立金などが引かれると手残りは微々たるもの。だから1棟モノの購入にシフトした」という話や「営業トークにのせられて新築ワンルームを購入したが、毎月持ち出しが発生して大変だ」という話など「区分儲からないエピソード」にも枚挙に暇がない。

いくらか不動産投資の勉強を積まれた方であれば、一度や二度ならず耳にしたことがあるのではないだろうか。

そんな区分マンション投資で着実に規模を拡大し、資産を積み上げていく方法について書かれたのが、今回紹介する「最新版 少額現金ではじめる!中古1Rマンション堅実投資術」だ。

91wr8CHImXL

不動産投資歴26年の大ベテラン・芦沢晃氏
中古区分の現金買いに特化して59室を無借金経営

著者は健美家コラムニストも務める不動産投資歴26年目の大ベテラン兼業大家・芦沢晃氏。芦沢氏は忙しい技術系サラリーマン業のかたわら、都心~京浜地区を中心に20平米前後の中古区分ワンルームマンションに絞って投資を続け、現在59室を所有する。

驚くべきはそれらのほとんどをコツコツ現金で買い増してきたという点。徹頭徹尾の投資スタンスで、年間家賃収入3,600万円のうち管理積立費等などの諸経費を差し引いた実に2,900万円が税引前の手残り家賃となっている。税引後では、その7割程度が手元に残るそうだ。

芦沢氏は区分にフォーカスする理由について、「本業のサラリーマンエンジニアで好きな仕事を継続しながら母の介護と家族を守るために、十分吟味選別した区分を現金購入しながら着実にキャッシュフローを積み上げていくのが適していたから」と語る。

苦手な借金というリスクを抱えず、仕事や介護など多忙を極める日々の中でも無理なく投資を継続できる点が自身に合っていたという。

また、区分物件は一棟物件に比べて物件流通数が多く入門者も多いため、事前の入念な研究によって、欲しい条件の物件が出た時にライバルに先んじて購入しやすいという利点もあるそうだ。

区分投資に一点特化した著者の26年間の集大成         コロナ禍の今に対応した最新情報も

本書は著者の26年間59室の投資経験を詳細なデータと考察で振り返りながら、購入物件の選定方法、購入ルートの開拓方法、区分ならではの物件管理、バリューアップ方法やトラブル事例など区分投資にひたすら特化して噛み砕いた内容となっている。

特に様々な区分投資での定型成功パターン(著者の専門分野である中古1R区分のほか都心好立地の築浅区分、ファミリー区分や新築1R区分etc…)の解説や、部屋ごとに物件の状況や入居者の状況、また大家自身の余力に応じて代行管理、家賃保証管理や自主管理を適宜切り替えながら運営の最適化を図る方法など、本書以外ではなかなか目にすることもないだろう。

なお本書は芦沢氏が2019年に出版し大好評を博した前著の改訂版となる。コロナ禍で変化しつつある区分投資の最新事情や株価高騰に着目した自己資金づくりノウハウなど、前著出版時から大きく変化した今の事情に即して加筆編集された「最新版」となっている。

本書に派手なエピソードや驚きの高利回りといったものは決して登場しない。そこにあるのは芦沢氏が26年間粛々と研究と行動を積み重ねながら到達した、長期に渡って負けないための不動産投資の知恵である。

本業を続けながら、大きな借金をせず、じっくりと無理のない範囲で不動産投資を行っていきたい堅実派の方にとっては、大いに励みになる一冊だ。

自分に合った不動産投資スタイルがまだ定まらない初心者の方にとっても、選択肢を広げる一助として手にとってみる価値があるだろう。

                                             株式会社 寧広