【不動産投資本】全630ページ!圧倒的ボリュームで投資全体の流れを網羅する「不動産投資」大全New

不動産投資に限らず、何事においても事前の準備・勉強というのは欠かせないものである。即行動派で実践によって成果を上げるのスタイルの人でも、扱う金額が大きく、また多くの人や組織が関わる不動産投資においては、むやみに実践するより、ある程度学びの期間を経た上で取り組むのが望ましいだろう。

ではまずは不動産投資の勉強を、といっても不動産投資において知っておくべきこと、また勉強しておいた方がいいことというのは非常に多岐に渡る。

「何が分からないのかが分からない」という状態の初心者の方も多いのではないだろうか。

今回紹介する書籍『東大博士が書いた 石橋を叩いてでも成功したい人のための「不動産投資」大全』(ダイヤモンド社)は、まさに不動産投資の全体観を掴むのに適した一冊だ。

たいせ?ん

著者の菅原吉祥氏は東京大学卒、東京大学博士課程を修了して博士号を取得した不動産投資家であり、論文執筆や講演等の活動を行う学者である。

大学で教鞭をとりながら不動産投資を始め、40代前半でFIRE(早期リタイア)を達成した。現在は8棟100室を運営し、年間約5,000万円の家賃収入を得ている。

本書は、徹底的なデータ分析によるリスクを抑えた不動産投資を得意とする菅原氏が「サラリーマンをしながら不動産投資で副収入を得て、できればFIREしたい」という方に向けた一冊である。

なお、著者自身は地方都市での中古モノの不動産投資で資産を築いた方であるため、地方都市での投資を考えている方にもっとも適した内容となっている。

ページ数600超えの大ボリューム
不動産投資の一連の流れをくまなく網羅

本書の最大の特徴といえば、何といってもその圧倒的なボリューム感だ。なんと全630ページもあり、辞書や事典といっても差し支えないほどの厚みがある。本書では、たとえば以下のようなことを知ることができる。

・不動産投資の基本
・物件の探し方と情報の見方
・不動産屋との付き合い方
・物件の現地調査の仕方
・収支シミュレーションの仕方
・買付から売買契約の流れ
・融資付けから決済の流れ
・入居者募集、トラブル対処や修繕など管理業務の流れ
・節税と法人化について
・規模拡大の仕方
・不動産売却の流れ

最初期から、規模拡大期、FIRE達成後と不動産投資におけるあらゆるステージで起きること、考えるべきことが著者の膨大なデータと経験に基づいて、全12章にわたり事細かに記されている。

たとえば金融機関についての章ひとつとっても、以下のように多くのパートに分かれている。

・金融機関ごとの特徴
・年収と自己資金
・本部と支店、担当者
・融資申込のポイント
・事前審査から本審査、融資可決までの流れ
・決済までの準備
・決済時の心構え
・買い損ねたときに考えること
・購入後の金融機関との関係

基本的なことからマニアックな細かい論点に至るまで、一般的な不動産投資についてはおおよそ網羅しているといっても過言ではないだろう。まさしく「大全」である。

まずはポイントを拾いながら一読
段階・レベルが進むごとに読み返すのがオススメ

本書はそのボリューム感ゆえに、一読ですべてを理解しようとすると、よほど参考書や専門書を読みなれた方や細かいデータの取り扱いに長けた方でもなければ途中で力尽きてしまいかねない。

重要なポイントにはあらかじめ赤線が引いてあるので、まずはその部分を中心に拾いながら読んで、全体観を掴むのがおすすめだ。

あとは実践しながら各ステージにおいて該当箇所をあたって各キーワードを深堀りしたり、たまに読み返して自身の歩みとこれからを確認するとよいだろう。

ボリュームもあり、価格も安くはない本書だが、データを重んじる慎重派の方、不動産投資での失敗を避けたい方は手にとってみてはいかがだろうか。手元に置いておくと心強い一冊となるはずだ。

                                                  株式会社寧広